最初はなにが起きたのか分からなかった。
なにやら凄い数のアクセス・・・
生まれて初めてプログを立ち上げてみたが、誰ひとり訪れるものとてなく、裏通りの雑貨屋よろしく冷やかしの客すらないという状態だった。
マック好きというだけのど素人。名前も知られていなければ、書くことに権威がある訳でもない。
どう見ても、アクセス解析の数字は自分がアクセスした分だけだ。
独り書いては独りで読む状態に堪えられなくなって検索もしてみたが、サイトの名前はおろか記事も何もひっかからない。
ずいぶんいろんな検索エンジンを試した。Google はもちろん、Yahoo!、A9、Ask Jeeves、AOL Search、Comcast Find It、My Way、OCN 検索、livedoor サーチなどなど。
一般検索の他にプログの検索エンジンも試した。Google Blog Search、Yahoo! ブログ検索、Technorati、IceRocket blog search、LOVELOG 検索などだ。
ありとあらゆる検索エンジンを試しても、見事なほど何もひっかからない。ロングテールの先の先は、陰も形も見えないのだ。
諦めのその果ては、自分で書いては読むのも自分だけという日々だった。
・・・そこへどっとお客さんだ。千人を超えるお客さんで、これがほんとの雑貨屋なら足の踏み場もないところ。
まさに干天の慈雨、いや砂漠でほとんど干涸びかけていたサボテンにバケツでザアザアと水をかけてもらった感じだ。
これを天から授かった福といわずして何といおう・・・
アクセス解析を覗いて見ると、「Apple-Style」というサイトからのものだった。
それが Apple-Style との初めての出会いだった。
彼(か)の有名なるスーパーサイトの名前すら知らなかったのだからマックユーザーとしてはもぐりもいいところだった。
* * *
もちろん「Applele 新種林檎研究所」については知っていた。それも、ずっと前から・・・
マックユーザーであのドリームデザインを知らないひとはいないだろう。
スーパーリアルなカッコいいデザインは一度見たら忘れない。こんなマックがあったらいいなあという世界のマックファンの夢を形にする素晴らしいデザインだ。
最近の傑作は「Desktop PC 060214」だ。iPod ともドッキングしたこんな素敵なメディアステーションがアップルから出たら、是が非でも欲しいところだ。
どの画像にも、必ずモデル番号と作成年、それに「Isamu Sanada」のサインがはいっている。
The Apple Collection や Spymac Galleries(最近趣きが変わった)などと並んで、マックファンに欠かせないサイトが「Applele 新種林檎研究所」(Applele.com)だ。
Applele 新種林檎研究所所長の真田勇氏のもうひとつの顔が「Apple-Style」と知ったのは、自分でブログをやるようになってからだった。
* * *
Apple-Style で紹介されると、アクセス数が跳ね上がる。それも生半可な数ではなく、一桁も二桁も違うのだ。
いくつものブログサイトが感謝を込めて書いている。(ここ、ここ、ここ、そしてここ)
錚々(そうそう)たるマックブロガーですら、Apple-Style で取り上げてもらうとアクセスが急増する。(ここ、ここ、ここ、そしてここ)
これこそ、ブロガーに福を授けてくださる存在でなくて何だろう!
親しみを込めて「所長さん」と呼ばれているが、Apple-Style の威力たるやもの凄い。
Apple-Style サイトを一番下までスクロールすると、ひっそりとアクセスカウンタが表示されている。
その数は 1218454 だ。なんと 121 万を超えている。しかも、そのカウンタは2005年3月4日でストップしている。1年前でこの数値なら、今日現在はその何層倍になっているのだろうか。
まさにスーパーサイトの名に恥じない。いや、モンスターサイトと呼ぶべきか・・・
* * *
しかし、Apple-Style に取り上げられてアクセスが急増したからといって、有頂天になってはいけない。
これはあくまで一時的現象、瞬間風速にすぎないからだ。
うなぎ登りだったアクセスも、いったん峠を越えると、またもとのレベルに戻ってしまう。
どっと来た客は、またサーッと退いていく。まさに一過性なのだ。
しかし、一度禁断の木の実を食べたブロガーは、なんとしてもまたあの至福の雨を求めて止まないのだ。
なんとかまた取り上げていただくべくなけなしの知恵を絞るのだが、神さまはちゃーんとお見通しだ。そう簡単にはお眼鏡に叶わない。
そもそも、神さまはどうやって自分のようなマイナーなブログをピックアップされたのだろうか。
もう一度よく見てみると、
「意外性に満ちたBlogリンクサイト」にようこそ。Apple-Styleの「シヤッフル機能?」が、「次にリンクされるBlogがわからない」楽しさで、あなたの毎日に新風を吹き込みます。Apple-Styleが繰り出すランダムなBlogリンクに身をまかせて、Blogの楽しさを堪能してください。^_^
ということになっている。シャッフルという偶然が神の御心なのだと・・・
いやあ、神さまのお眼鏡に叶うのはむつかしい。
こうして、粛々(しゅくしゅく)と努力して、いつか神さまが微笑んでくださるのを待つことになる。
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もうひとつ重要なことだが、Apple-Style はブログの世界を広げてもくださるのだ。
そこで紹介されたサイトに飛んで、一週間分ほど目を通す。おもしろかったらブックマークに加え、以後定期的に巡回することになる。
こうして、ブログサイトに疎かった筆者の世界が少しずつ広がった。Apple-Style はマック世界へのガイドでもあるのだ。
おかげで筆者のブックマーク(お気に入り)はマックサイトのリストで溢れるほどになっている。
* * *
神さまの為せる技とはいえ、いったいどうやってあれほど沢山のサイトを見ておられるのか不思議だ。
最近取り上げていただいたものに、「先週ブログから」というリストがある。単にリンク先の羅列にすぎないので、とても驚き、そして感謝した。
こんなものまで目を通しておられるのか、という驚きだった。
そして、多分、人目につかないことでも何らかの意義を認めて励ましてくださったのだろうと感謝した。
こんな個人的営為(えいい)にも目を懸けてくださるところは神さまだなあと・・・
* * *
筆者のような駆け出しの新人ブロガーは知らなかったが、Apple-Style はそんな昔からあったわけではないようだ。
林囓(リンカジ)氏の記事で、この3月4日で一周年を迎えられたことを知った。
林囓(リンカジ):”祝Apple-Style1周年“:3月5日
この間毎日のようにマックの楽しいブログサイトを紹介し続けたというのだから驚きだ。休んだのがたった一日というのはもうヒトの力を超えている。
そんなサイトの恩恵に与ることができるのは、新人ブロガーにとってこの上もない幸せだ。
どうかお体に気をつけて、これからも楽しいお話しを紹介し続けてくださるようお祈りいたします。
そして出来ますれば、当ブログにもほんの少し福をお授けくださいますように・・・
* * *
訂正:(4月17日午前6時半)
アクセスカウンタは動いていた!
今朝見たら 1222365 だった。あまりに数字が大きすぎて、止まっているように錯覚してしまった。
2005年3月4日という日付は、サイトを開始されたときだと思う。開始一周年に触れておきながら迂闊(うかつ)なことだった。
誤りをお詫びし、謹んで訂正させていただきます。
Technorati Tags: Apple-Style, Blog
祝Apple-Style1周年
記事を紹介していただいてありがとうございました。
コメント by 林囓(リンカジ)Switch time to Mac ! — 2006年 4月 16日 @ 19:19