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2007年 3月 3日

Steven Wozniak が東京に来ていた

Filed under: ひと — shiro @ 11:38

Steve Wozniak

Steve Jobs と一緒にアップルを立ち上げた Steven Wozniak が、今週東京に来て講演をしていたらしい。

Reuters:”Apple co-founder recounts love of computers” by Aiko Wakao:2月28日

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10才で目覚めた

アップルの共同設立者 Steven Wozniak が、生涯愛することとなるものをみつけたのは僅か10才のときだった。

TOKYO (Reuters) – Apple Inc. co-founder Steven Wozniak was barely 10 years old when he discovered the love of his life.

カリフォルニアのサンタクララバレーにある自宅の物置で彼が見つけたものとは、ファンタジーワールドへの秘密の入り口でもなければ、箱一杯つまったキャンディでもなかった。それは、1950 年代のひとたちがほとんど聞いたこともなかったもの、すなわちコンピュータについて解説した一冊の技術雑誌だった。

In a hall closet at his home in California’s Santa Clara Valley, he didn’t find a secret entrance into a fantasy world or a box full of candies, but a journal for engineers that described machines that people in the late 1950s had rarely heard of — computers.

東京で月曜日に開かれた金融会社 CLSA のフォーラムで Wozniak は語っている。「こいつを一生好きになろうと決めたのさ。」

“I decided I was going to love this stuff for life,” Wozniak said in a speech at a forum in Tokyo on Monday hosted by financial firm CLSA Japan.

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Woz の魔法使い

Apple I

数十年の後、Wozniak はベストセラー Apple II を造り出した。カラーと音を備えたプラスチック製の最初のコンピュータで、アメリカ中の学校の標準装備品となった。

A few decades later, Wozniak created the bestselling Apple II — among the first computers that came in colour, plastic and with sound — which became a de facto standard for schools all over America.

ファンは Wozniak のことを「Woz」すなわち「Woz の魔法使い」と呼ぶ。使いやすく、手頃な値段のコンピュータ時代の幕開け、コンピュータ業界の革命を引き起こしたからだ。

Fans call Wozniak, “Woz” or the “Wizard of Woz,” for helping bringing about a revolution in the industry that saw the advent of easy-to-use and affordable computers.

「それは、どうしたら少ない部品でコンピュータが作れるかというゲームだった。」

“It became a game: How can I make a computer with the fewest number of parts?” he said.

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今でもアップルに

今日アップルは、家電業界の巨人の中でも最も成功した会社のひとつだ。時価 770 億ドルの価値を持ち、音楽プレーヤ iPod やコンピュータ iBook というヒット商品を出している。

Today, Apple is among the most successful of consumer electronics giants with a market value of $77 billion and hit gadgets such as iPod music players and iBook computers.

アップルのフルタイムの仕事は 1980 年代半ばに辞めたが、Wozniak は今でもアップルの従業員名簿に載っており、イベントでアップルを代表することもある。

Although he stopped working full-time for Apple in the mid-1980s, Wozniak is still on the company’s payroll and sometimes represents Apple at events.

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私は WoziWoz

Iwoz

昨年出した「iWoz」という本の中で、彼はエンジニアから見たアップルについて書いている。

Last year he wrote a book, “iWoz,” in which he tells the engineer’s side of the company’s story.

Steve Jobs は CEO としてアップルの顔になったが、二人が 1976 年に会社を興して以来ずっと、エンジニアデザインのほとんどは独りでやってきたと彼はいう。

While Chief Executive Steve Jobs has become the face of Apple, Wozniak says he did most of the designing alone when the duo first started their company in 1976.

アップル以前には、Wozniak はヒューレットパッカードでミニコンピュータを設計し、科学技術計算機を開発した。

Before Apple, Wozniak designed mini-computers and developed scientific calculators for Hewlett-Packard.

Jobs & Woz 1975

「ボクがなにかを組み立てるたびに、『こいつを売ろう』と Steve はいったものだ。ボクはとてもシャイだったけれど、Steve はいつも話すのがスッゴク上手かった」と56才になった Wozniak は語る。

“Every time I built something, Steve would say, ‘Let’s sell it,'” Wozniak, 56, said. “I was very shy. And Steve was always so good at talking.”

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少年時代

後にシリコンバレーとなる場所のど真ん中で Wozniak は育った。ミサイルや宇宙ロケットを作っている自分の父と同じような父親をもっている友だちと遊び回った。

At the heart of what later became Silicon Valley, Wozniak grew up playing with friends whose parents also built missiles and space rockets like his father.

彼と「近所の電気少年たち」は、家から家へ電線やブザーを繋ぎ回るのが好きだった。

He said he and his “electronic kids of the neighbourhood” loved connecting their houses with wires and buzzers.

コンピュータゲームのデザインと集積回路の研究が、初期のころ彼が取り憑かれていた趣味だった。エンジニアリングに関する知識と好奇心は同級生の誰よりも図抜けていた。彼のユーモアも同じだった。

Designing computer games and studying chip circuits were his early obsessions with his intelligence and curiosity about engineering way ahead of his schoolmates, as was his humour.

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いたずら好き

「高校時代、ミュージシャンのためにチックタック鳴るメトロノームを作ってやった。そいつを友だちのロッカーにいれるんだ。まるで爆弾みたいな音がしたよ。また、ロッカーの扉を開くと、音が早まるように仕掛けたりしたんだ。」

“In high-school, I designed a metronome for musicians that goes tick-tick-tick, and I put it in a friend’s locker, where it sounded like a bomb,” Wozniak said. “I also arranged it that when he opened the locker, the ticking sound sped up!”

エレクトロニクスに対する興味といたずら好き(prank)は二人の Steves の共通点といえるかもしれない。偶然出会った二人は、すぐに親友になった。

Love for electronic and pranks was perhaps the biggest thing the two Steves had in common, who were introduced through an acquaintance and quickly became best friends.

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ヒッピー対自分自身の道

「自分はどちらかというと大地に足を置いた現実的性格(middle man)だったけれど、Jobs はなんとなくカリフォルニアのヒッピーみたいに現実離れ(floating)していた。彼は靴を履こうとしなかったし、種だって食べるんだ。」

“I was sort of the middle man, with my feet solid on the ground, but Jobs was more floating, like the hippies of California. He wouldn’t wear shoes, and would eat seeds.

「しかし、ボクはひとの後に付いていきたいとは思わなかったので、自分自身の道を選んだのさ。」

“But I didn’t want to be a follower and wanted to choose my own ways.”

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好奇心

Wozniak は、企業精神(entrepreneurship)を助長するためには、自らの好奇心を自由に追求することが重要だと強調した。

Wozniak stressed the importance of freedom to pursue one’s curiosity in encouraging entrepreneurship.

「あなたの子供たちは、引き出しを開けて、ものに触って、形を感じ取らなければいけない。我々はみな好奇心が備わっていて、探求したいという衝動があるのだ。若いときには探求することを勇気づけてやらなければならない。」

“Young children must open up drawers to touch and feel the shape of things. We’re born with that curiosity and that desire to explore,” Wozniak said. “When you’re young you should be encouraged to explore.”

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こんな楽しい話なら是非とも出席して直に聞きたかった。Steve Jobs とは異なった自由闊達な話が目に浮かぶようだ。

どうやらこのフォーラムは招待客限定の催しで、その余地はなかったようだけれど・・・

このフォーラムは無理でも、折角の訪日の機会に Wozniak を囲む催しでも企画できなかったものだろうか。参加を望むアップルファンは山ほどいたに違いない。(Dan Gillmor のときはそういう機会に恵まれた。)

まさか Wozniak が日本を忌避した訳でもあるまいから、誰も彼の訪日を知らなかったということだろう。

日本で起きたことまで海の向こうから流れてくるニュース(たまたまこの記事はインドのロイター経由)でないと分からないなんて、アップルファンとしてはなんとも寂しい。

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4件のコメント »

  1. 「WindowsVistaとアップルコンピュータに関する調査」と「StevenW…

     こん○○は!!ホイヤーです。本日の更新は 「WindowsVistaとアップルコンピュータに関する調査-アップルの巧みなブランド戦略とは?」と「Appleの携帯電話機「iPhone」を知っているのは約36%、人気は「Map」機能」と「StevenWozniakが東京に来ていた」他をご案内いたし……

    コメント by Macとえいちやin楽天広場 — 2007年 3月 4日 @ 10:23

  2. いつも面白い記事が分かりやすい日本語で紹介されているので、楽しく読んでいます。最近では特に「グーグル御一行様」が楽しかったです。どうやってこんな記事を見つけてくるのでしょうか。
    今回の記事も興味深く読ませていただきました。ウォズさんは、いったいどんな稼ぎで生活しているのでしょうね。

    さて、いつもながら気になった点が一つあります。middle man は「中継ぎ役」だと意味が通じないように思います。特に、その後で「人の後に付いていきたいと思わなかった」とあるので、なおさらです。
    そこで、ここは「中道を行く人間」とか「現実的な性格」のような訳が適しているかと思いますが、いかがでしょうか。
    http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=middle+man&stype=0&dtype=1

    コメント by — 2007年 3月 5日 @ 23:56

  3. > む さん
    いつも 的確な指摘 ありがとうございます
    ここは迷ったところでしたが その方が全体のおさまりがいいですね
    ご指摘のとおり 訂正しました

    コメント by shiro — 2007年 3月 7日 @ 07:14

  4. もう一人のSteveも大好きなんだよね。

    通常、Steveとくれば大体がSteve Jobs の方を思い浮かべるだろう。

    でもね、もう一人のSteveを忘れてはいけないよ。

    Steve Jobsと一緒にAppleを設立したSteve Wozniakだ。

    コメント by 暴主堂 — 2007年 6月 10日 @ 17:57


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