maclalalaweblog

2006年 3月 18日

I left my heart in San Francisco …

Filed under: 翻訳 — shiro @ 10:48
Tags: ,

tony_bennett

Tony Bennett の絶唱で有名な歌だ。これをオンラインの機械翻訳にかけるとおもしろい訳ができる。

《例1》I left my heart in San Francisco.

[Google 訳]私はサンフランシスコに私の中心を残した。

[Yahoo! 訳]私はサンフランシスコに私の中心を残した。

[excite 訳]私はサンフランシスコに心臓を残しました。

「heart」が「中心」やら「心臓」では名歌も台無しだ。

ワンパターンの訳語を文脈に関係なくあてるところに問題がありそうだ。

      *      *      *

ちょっと複雑な文章になると、文意の通じない日本語訳ができる。

《例2》(3月12日

No cool cat names, no OS revisions. No OS revisions, no reason to go Mac. Unless Steve and company start genetically engineering new cats, the Mac is in serious trouble.

[Google 訳]

涼しい猫の名前すなわちos の修正。行くSteve と会社理由は遺伝的に新しい猫を設計し始めなければos の修正すなわち深刻な悩みにMac. mac ない。

[Yahoo! 訳]

ジャズファン名(OS改訂でない)でない。OS改訂(試みマックの理由でない)でない。スティーヴと会社が遺伝的にエンジニアリング新しい猫を始めない限り、マックは深刻なトラブルにあります。

[筆者仮訳]

(名前が底をついてくれば、)OS の開発もなし、したがってマックもなしという訳・・・ 遺伝工学的に新しいネコ科を早急に生み出さないとマックはヤバイことになるぞ!

逐語訳も単文なら不可能ではない。しかし、文節と文節の関係が複雑な複文になると、機械翻訳ではお手上げだ。

      *      *      *

トンチンカンで分からないというだけなら諦めれば済むが、問題が生じることになってはそれこそ問題だ。

アクセスをチェックしていると、ときどき当ブログを英語に翻訳している海外からのアクセスを見かける。グーグル翻訳だ。

どうやら、勝手にリンクして紹介した記事の主が、世界の片隅の、しかも日本語でいったい何を書いているのかチェックしようとしたものらしい。

グーグルの英訳を見てショックを受けた。

《例3》(1月27日

インテルマックのスピードをどう考えるか、大変おもしろい意見が二つ載った。まず、Tisvernicio.com の Pakitt の意見。

[Google 訳]

How you think of the Intel Mack speed, very much funny opinion was recorded two.  First, the opinion of Pakitt of Tisvernicio.com.

頭から逐語訳しているため英語の文章として体をなしていないが、それより「大変おもしろい意見」が「とてもヘンチクリンな意見」(very much funny opinion)となっているのにギョッとした。

アクセスした主は、「ヘンチクリン」を見て身構えたのではないか。

当方は「おもしろい=興味深い」と褒めたつもりだが、「funny=変な、ヘンチクリン」では悪口だと取るだろう。

他の訳例をみても、「おもしろい」とあれば常に「funny」という訳語を当てている。ボキャブラリが貧弱で、ワンパターンだ。

ワンパターンの訳語如何では、問題を起こしかねない。

      *      *      *

グーグルで翻訳しようとしたケースをもう少し見てみよう。

《例4》(2月1日

遂には、インテルマックでデューアルブート出来たら賞金を出すというコンテストまで現われた。企画したのはマックユーザーの Colin Nederkoorn だ。

[Google 訳]

Finally, when duel it can boot with the Intel Mack, it appeared to the contest that it produces the prize. What it plans is the Colin Nederkoorn of the Mack user.

カタカナ語の訳には苦労しているが、それより全体の意味がまったく通じない。言語構造の異なる日本語を頭から逐語訳しようとした結果こうなったものと思われる。

      *      *      *

《例5》(1月9日

記事の出たのが、CES オープニングの1月5日だというから驚きだ。世界にはやっぱりすごいひとがいる!

[Google 訳]

Because you say the fact that the article appears, is January 5th of CES opening it is the surprise coming.  After all enormous one is in the world!

なんとも意味不明の文章だ。一見英語が並んでいるようにみえて、ここまで意味が通じないのは恐ろしいくらいだ。

想像するに、西欧語の構文解析のアルゴリズムをベースに、日本語のボキャブラリーを当てはめたところに問題があるのではないか。残念ながら日本語には西欧語のアルゴリズムは通じない。

日本語としてはごく普通の文章も、西欧語の視点からするとどれが主語やら述語やら、日本語とはまったく構造不明のおかしな言語だということになるのがオチだろう。

チンプンカンプンで分からないのはまだ許せる。しかし、相手をドキッとさせるようなものが混じるとなるとこれは問題だ。

誰でも使える機械翻訳は、まだまだ道遠しということだろう。

しかし、考え方によってはここにこそビジネスチャンスがあるのではないかという気もするが、それは次稿で・・・

Technorati Tags: ,

広告
TrackBack URI