maclalalaweblog

2005年 12月 20日

気になる Viiv:インテルのデジタルハブはアップルとどう違うか

Filed under: インテルマック — shiro @ 22:10

Viiv PC は、最初に見たときから気になっていた。Mac mini そっくりだし、なかなかカッコイイ。

Macminitel-1

[Mac mini made by Intel]

その後、FIC や AOpen から出た Viiv プロトタイプは、Mac mini もどきだといわれたりした。

Aopen

[AOpen が Computex Taipei で公開したミニ PC]

Fic

[Intel が開発し FICが製造した Yonah ベースのミニ PC]

しかし、よく考えてみれば、MWSF で発表される(という噂の)Mac mini 変じてデジタルハブだって、中身は Viiv と同じものを使いそうな気配だから、ハード的には首から下は同じものになる可能性があり、どちらがオリジナルでどちらがマネだかよく分からなくなりそうだ。

アップルのデジタルハブに多大の影響を与えることになりそうなインテルの Viiv とは何なのか。この際、少し調べてみよう。

Viiv はどう読む

Viiv (pronounced “vive” and rhymes with “five”) と併記されることが多く、ファイヴとの語呂合わせで「ヴァイヴ」と読む。

ただし、日本では「ヴィーヴ」と呼ばれているらしい。

この点について、笠原一輝氏はつぎように述べておられる。

実はViivの読みは米国では明らかに”ヴァイヴ”だ。それが日本語ではなぜ”ヴィーヴ”にしなければならなかったのかIntelの関係者もはっきりとは教えてくれないので置いておくとしても、例えば日本ではゴロが悪いからどうしても読みを変えなければならないのなら、なぜ日本側の要望を聞いて、最初から別のブランド名にしなかったのだろうか、と素直に考えてしまう。(笠原一輝のユビキタス情報局:「いくつもの難題を抱えて船出するViivテクノロジ」12月5日)

Viiv とはいったい何か

モバイル PC で成功した Centrino 戦略にならって、エンターテインメント PC に向けに考えられたブランド戦略。

Intelは、モバイルPC向けの「Centrino」で成功したブランド戦略をエンターテイメントPCの分野にも取り入れる。同社は米国時間[8月]24日、エンターテイメントPC用プラットフォームの新ブランド「Viiv」を発表した。(CNET Japan:「インテル、エンターテイメントPC向けの新ブランド『Viiv』を発表」by Stephen Shankland:8月25日)

Intel’s use of the Viiv branding is an attempt to replicate the overwhelming success of its Centrino brand, which denotes mobile computers that utilize an Intel Pentium M microprocessor, a specially designed Intel chipset, and an Intel wireless solution. These three components work together to provide the best experience for mobile users, Intel says. With Viiv, Intel is providing a similar promise. But this time, it’s for the digital home.(”High Viiv: Intel Targets the Digital Home” by Paul Thurrott:8月25日)

Viiv に搭載されるチップ

Intelは、Yonahの技術的な詳細に関する新たな情報を明らかにしなかったものの、Viiv PCの構成についてはその一部を明らかにした。Viiv PCには、Yonah、デュアルコアのPentium D、Pentium 4 Extreme Editionのいずれかが、それぞれに対応するチップセットとともに搭載されることになる。(CNET:「インテル、Yonahチップを年明けにも投入へ–Viiv PCの発表も」by Michael Kanellos:12月14日)

Viiv OS は何か

Windows XP Media Center Edition 2005(Windows XP MCE)という特殊な OS。

日本市場におけるViivテクノロジ(以下Viiv)の最大の課題はWindows XP Media Center Edition 2005(以下Windows XP MCE)が必要条件になっていることである。・・・Viivプラットフォームでは、コンテンツのネット配信に、Windows XP MCEでサポートされているAPIを利用するため、OSとしてWindows XP MCEが必須になってしまっているのだ。(笠原一輝のユビキタス情報局:「いくつもの難題を抱えて船出するViivテクノロジ」12月5日)

デスクトップ PC への影響はどうか

低コストのスリム PC へ道を開く。

Intelは・・・新しいプラットフォームとしてスリムPC向けの製品ラインを投入する。具体的には、YonahをデスクトップPC市場へと投入する。

・・・Intelがモバイル向けのCPUであるYonahをデスクトップPC向けに投入するということは、Yonahを利用したデザインガイドなどがOEMベンダに提供される、ということであり、台湾のODMベンダなどがYonahを搭載したPCを低コストで作ることが可能になる。Yonahを採用したスリムタイプのベアボーンPCなどが数多くリリースされる可能性がでてくるのだ。(笠原一輝のユビキタス情報局:「Viivに向けプラットフォーム戦略を拡張するIntel」9月13日)

Viiv Centrino と同様に日本でも成功するか

日本のメーカーは独自にテレビパソコンを開発してきているので、今更後戻りはできない。Windows XP MCE がネック。

ご存知のように日本のPCベンダーはリモコンによる10フィートユーザーインタフェースを独自に実装し、コンテンツのネットワーク配信などにも自社で対応してきた。ところがViivではWindows XP Media Center Editionが必要であり、その中には10フィートユーザーインタフェースが実装されている。

Viivを採用すればトランスコード機能が付加できたり、さらにプレミアムコンテンツをDTCP-IPでセキュアに配信可能になるなどプラスの面もあるが、一方で自社の開発してきたソフトウェアとの整合性が取れなくなる。(ITmedia:「ViivPCをデジタルリビングの主役にしたいIntel」by 本田雅一:8月26日)

すでに日本のメーカーは独自の10フィートUIとTVチューナーカードを利用してPCを製造してきたため、Windows XP Home Editionに比べてコスト増になるWindows XP MCEへ移行することが難しかったこと、さらには機能面でWindows XP MCEよりも進んだ機能を実装してしまっていたことがあり後戻りができないこと、などがあげられる。(笠原一輝のユビキタス情報局:「いくつもの難題を抱えて船出するViivテクノロジ」12月5日)

1月5日にはなにが発表されるか

Windows XP MCE以外にも、Viivが厳しい船出を強いられる理由はある。2006年の1月にリリースされるViiv対応PCは、これまでIntelがViivの機能として説明してきたものをすべて実装しているわけではなく、2つのエンジンがある飛行機なのに、1つのエンジンだけで飛んでいる状態になりそうなのだ。

IntelはViivのメリットとして、大きく言えば以下の2つの点を上げている。

(1)インターネットからダウンロードしたコンテンツをリモコンなどで気軽に楽しめる

(2)ダウンロードしたプレミアムコンテンツはDTCP-IPによりホームネットワークで楽しめる

このため、1月からリリースされる最初の世代のViivは、プレミアムコンテンツをホームネットワークに出力するという機能を持っておらず、”片方のエンジンだけで飛ぶ飛行機”状態として出てくることになるのだ。(笠原一輝のユビキタス情報局:「いくつもの難題を抱えて船出するViivテクノロジ」12月5日)

で、アップルのデジタルハブへの影響はどうか

それが分からない。

CES 1月5日の発表を慎重に見守るほかない。

あとは、ただひたすら Think Secret のスクープを待つだけだ。

昨日の Think Secret の続報(”Intel readying multiple versions of Yonah processor“:12月19日)では、

・MWSF では、新しい iBook と Mac mini、それに iPod shuffle がでる

Reliable sources have further confirmed recently to Think Secret that new iBooks and Mac minis—as well as iPod shuffles—will debut at Macworld Expo San Francisco next month.

・Yonah 搭載の iBook は、1.5 GHz のものが発表されるかもしれない。

Yonah’s launch could mean that dual-core Yonah iBooks, at speeds of 1.5GHz, might be announced in January…

としながらも、Mac mini =デジタルハブについては、詳細を述べるには至っていない。

Technorati Tags: , ,

広告

2件のコメント

  1. インテルノートとiLife ’06、ラジオ付きshuffle?

    LoopRumorsより。「信頼できる筋」が1月のExpoでなんらかのインテルC

    コメント by My Sleepless Nights in the Big Apple — 2005年 12月 21日 @ 10:06

  2. Yonahへの憧れ

    PentiumMさえ手が届かなかった私が、Yonahは無理ですかね。デュアルコアCPUの「Core Duo」とシングルコアCPUの「Core Solo」、周囲の

    コメント by 良いパソコン — 2006年 6月 6日 @ 22:36


RSS feed for comments on this post. TrackBack URI