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2005年 10月 2日

HDD が消える日

Filed under: ブログ — shiro @ 10:55

山根一眞氏がソニーにエールを送っている。「ソニー技術陣よ、今こそ立ち上がれ」と。(日経新聞デジタルスパイス10月1日)

Nanowalkman

アップルの iPod nano が発表された日は、ソニーにとっても特別な日だった。ソニーのデジタル音楽プレーヤー新型ウォークマンが発表されたからだ。

ただ、両製品には大きな違いがあった。iPod nano が記憶媒体としてフラッシュメモリーを採用したのに対し、新型ウォークマンは大容量 HDD を搭載していたからだ。

日経ビジネスがその違いに着目した記事を書いた。「フラッシュメモリー採用 iPod ナノの衝撃、HDD が消える日」。

フラッシュメモリーが高価なことから、デジタル音楽プレーヤーでは 2 GB 以下はフラッシュメモリー、それ以上は HDD という住み分けができていた。

ところが、HDD を採用していた iPod mini の生産を終了してまで高価なフラッシュメモリーをアップルが採用したことによって、その壁が大きく崩れようとしているという。

アップルにフラッシュメモリーを提供したサムスンは、非常な安値で提供したのではないかといわれている。

アップルがフラッシュメモリーを仕入れているのは、市場シェアの約6割を占める韓国のサムスン電子である。

関係者によると、サムスンがアップルに「HDDに対して競争力がある価格でフラッシュメモリーを供給した」という。

そもそもHDDの強みは、記録できる情報量当たりの単価が安いことだった。ところが、フラッシュメモリー市場の主導権を握るサムスンが需要喚起のために価格を引き下げてきたことで、HDDの需要がフラッシュメモリーに移行する可能性が出てきた。iPodナノは、その先駆けと言ってもいい。(日経ビジネス)

朝鮮日報の記事によると、これまでの SLC タイプのフラッシュメモリーに対して、アップルに提供したのは新型の MLC タイプで、競合他社より 30 ないし 40 パーセント低価格にできるという。

サムスンが大きく踏み込んだことによって 2GB の壁が崩れ、10 GB を超える記憶媒体も視野に入ってきた。

この意味するところは大きい。携帯電話をはじめ、デジカメ、ノートパソコンと、小型の携帯機器全般に影響が及ぶからだ。

さらに、サムスンは9月12日、最大で32ギガバイトを記録できるフラッシュメモリーを発表した。2006年後半から量産する計画で、10ギガバイトを超える記憶媒体までが、フラッシュメモリーに置き換わる可能性が出てきた。

携帯電話はもちろんのこと、フラッシュメモリーを記憶媒体としたノートパソコンの登場も視野に入る。

その時、何が起きるのか。

フラッシュメモリーの採用が広がっていくことで、より簡単に小型で薄いモバイル機器を作れるようになる。つまり、日本企業が得意としてきた小型化の技術だけでは、製品の差別化が難しくなってくるわけだ。(日経ビジネス)

かつて、日本が技術の先頭を走っていたころと違い、今やあらゆる製品分野で競争相手の大きな壁に突き当たる厳しい時代を迎えたということだろうか。

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